体操コーチング論11/5

動き泥棒についてコメントをどうぞ

 

 

 

 

 

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「よい動き」とは何であろう?からだを動かすと言うことは、具体的にまわりの世界と関わることでもある。だから、様々な環境に適応して自在に動けることがまずその基本だ。今回対象とする低学年の子どもたちは、多様な環境に自ら関わり、新たな体験をすることそのものに喜びを感じることができる。それでは、教師としてどのような教具を準備することで、子どもたちがその状況の中に積極的に関わり、動きの世界を広げていくことができるのか。子ども自身が動き出す場づくりのアイディアをいくつか紹介したい。

 なお、実際に動いているときには動きの質にこだわる必要はない。ぎこちない動きでも課題が出来なくても全く問題なしとしよう。まずは動き始めることで自分の世界が広がり、失敗しても笑い飛ばす。trial and errorそうした豊かな動きの世界を保障してほしい。教師は、おおらかな気持ちで、子どもの心に住み込めば、その結果として「動きのよい子」が自然と育まれるものと信じている。今の子どもたちには失敗を遊ぶ感覚を味わって欲しいものである。

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童話作家のミヒャエル・エンデは、モモという少女を主人公にして「時間泥棒」という近代化に対する問題点を警告した。利便性の更なる発展を遂げた現代は時間だけでなく「動き」を奪う泥棒が社会の至る所に潜んでいると考える。テーマである「動きのよい子」を育むためには、まずは日常での多様な動きを体験する以外にない。

巻頭でも述べたが、現代の子どもたちは動きの多様性に欠けている。それは、おとな達が作った利便性豊かな楽ちんな生活スタイルをそっくり受け継いでいるからである。せめて体育の授業では、できるだけ多様な動きをつくる運動遊びを体験させたいものである。
https://gym.taiiku.tsukuba.ac.jp/nao/reseach/taiiku1007/index.html