②論文紹介 『就労者へのヨーガ療法によるストレスマネジメント介入研究』 スポーツ健康システム・マネジメント専攻 村上 真 就労者のストレスに対処することは喫緊の社会的課題である。本研究では、就労者へのヨーガ療法によるストレスマネジメント介入の効果を検討した。職場で実施可能な介入は、就労者88名を対象に40分間のプログラムを1回実施した。結果は次の通りだ。(1)精神と心身の反応は介入直後に有意に改善していた。(2)心身の反応の改善は介入後1ヶ月後まで維持できなかったのに対し、精神健康状態は有意に改善を維持していた。(3)自宅でヨーガの自習を行なっていた者就労者の精神と心身の反応は、介入後1ヶ月後も有意な改善が維持された。(4)非介入群で有意に変化した項目は見られなかった。以上の結果は、ヨーガの介入の効果は1回のみの介入後であっても、就労者が自習することで維持できるということが示唆された。ヨーガ療法によるストレスマネジメント介入はストレスマネジメント手法として有効であると考えられる。 (感想) この研究では、「インド・ヒマラヤで行じられて来た伝統的ヨーガにおいて伝承されてきたストレス対処技法を、一般の社会人でも実習できるようにアレンジし直したもので、体位法(体操)や呼吸法や瞑想法などを通じて心身のバランスを調整する技法」とされているヨーガ療法によってストレスマネジメント介入をおこなっている。就労者におけるヨーガ療法の効果を精神と心身の両面から検証しているこの論文から、体の調子を整える「体ほぐしの運動」プログラムの作成、有効性の検討の参考にできるのではと考えた。 -2014,5,7,wed- こんにちは! 体操コーチング論研究室 M1 小出奈実です! ◎プロフィール◎ 出身高校:福岡県立筑紫丘高校 出身大学:筑波大学体育専門学群 部活:体操部 部活では、Gボール・徒手体操・組体操・ラートなどさまざまな活動をおこなっています。 大学に入学する以前は、ソフトボール・バドミントン・水泳・バレーボール等いろいろなスポーツをしていました。